腰痛
ずっと続く腰の痛みは、とてもつらいものです。
整形外科的な治療をしても治らない、内因性の腰痛もあり、そんな場合に漢方薬は有効です。
冷え、血行不良、老化、妊娠出産などにともなう腰痛があります。
心身をまるごとみる東洋医学では、心因性の部分も手当てできます。
言うまでもないことですが、腰痛には東洋医学の針灸整体治療も有効です。
漢方治療との相乗効果もあり、おすすめです。
●血のめぐりが悪い腰痛
特徴
刺すような痛み、しびれ、ひきつり。夜間に痛む、冷やすと痛む。
事故の後遺症であることも。
方針
滞った血(けつ)を補いつつめぐらせます。
筋肉の緊張をゆるめ、肉を養います。
適した漢方薬
疎経活血湯(そけいかっけつとう)
芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)
●重だるく慢性の腰痛
特徴
慢性化し、ずっと痛む腰痛。
しびれや便秘、手足の冷えをともなう。
方針
体にとどこおった「水(すい)」を取りのぞきます。
筋肉のしびれやひきつりを発散させます。
適した漢方薬
五積散(ごしゃくさん)
大防風湯(だいぼうふうとう)
●加齢に伴う腰痛
特徴
膝痛、耳鳴り、めまい、目のかすみ、頻尿、冷えなどを伴います。
方針
老化および下半身を司る蔵「腎」を補います。
適した漢方薬
六味地黄丸(ろくみじおうがん)
八味地黄丸(はちみじおうがん)
牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)