アレルギー性鼻炎
急性発作期の症状緩和だけでなく、症状がない時の体質改善により根本治療が重要になってきます。
冬に発症する人なら夏に、春に発症する人なら秋に、と、
正反対のシーズンに治療を始めると効果がよいと言われています。
針灸治療の併用も効果があります。
消化器症状(下痢、便秘、食欲不振など)、体力低下(疲れやすい、風邪を引きやすい)、
血の消耗(粘膜がカサカサする、顔色が悪い)など、伴う症状に合わせた体質改善により、
トータルな健康を取り戻し、結果アレルギー症状も解決する場合が多くなります。
●薄い鼻水が多量に出るタイプ
特徴
鼻水は色が薄く、水のようで、たくさん出る。
悪寒、頭痛、身痛、冷えなどを伴うことも。
方針
風邪様の症状を体表から発散させます。
体を温め、「水(すい)」をめぐらせます。
適した漢方薬
小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
葛根湯(かっこんとう)
麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)
●鼻汁が濃く、鼻づまりタイプ
方針
鼻にたまった熱を排泄して通させ、うるおいを与える。
または、「血(けつ)」をめぐらせ、鼻を通させる。
適した漢方薬
辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)
葛根湯加川窮辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)
●比較的体力があるタイプの体質改善
特徴
鼻汁が濃い。かゆみや出血を伴うことも。
方針
「血(けつ)」を補い、気血ともにめぐらせます。
体の熱や毒を排出すします。
適した漢方薬
荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)
●体力が弱いタイプの体質改善
特徴
疲れやすい、風邪を引きやすい、元気がない。
方針
「気」を補ってめぐらせ、体の抵抗力を養います。
咳・痰・鼻水を取りのぞきます。
適した漢方薬
参蘇飲(じんそいん)