高血圧
徐々に進行する、また加齢に伴う、慢性症状のため、長期間の薬服用が避けられない病気です。
漢方薬による副作用の回避、QOL(生活の質)改善が期待されます。
また、血管拡張剤などの降圧剤が「症状」を緩和する目的なのに対して、
漢方薬は「体質」を改善し、根本的な治療を目指すという特徴があります。
特に高齢者や女性で血圧の値そのもの以外の伴う症状にお悩みの方には、漢方薬がおすすめです。
また、高血圧の一部は、ストレスや心因性のものが深く関わります。
心身相関を重視するアプローチが、単なる循環器のみの治療よりも有効なことがあります。
●壮年で体力がありストレスのあるタイプ
特徴
がっちりした体格、顔が赤い、イライラ。
便秘、肩こり、動悸などを伴うことも。
方針
熱を取り、ストレスコントロールの器官である「肝」を調整します。
適した漢方薬
黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
三黄寫心湯(さんおうしゃしんとう)
●加齢に伴う体力低下タイプ
特徴
中高年~高齢者で体力が弱い。
耳鳴り、頭痛、抑鬱傾向、早朝覚醒、冷えなどを伴うことも。
方針
老化を司る「腎」を補いつつ、血流をコントロールする「肝」も補います。
適した漢方薬
釣藤散(ちょうとうさん)
八味地黄丸(はちみじおうがん)
●精神症状を伴いのぼせのあるタイプ
特徴
のぼせ、めまい、便秘、抑うつ感、肩こりなどを伴う。
更年期や出産後の女性によくみられます。
方針
ストレスをコントロールする「肝」の鬱滞をめぐらせる。
適した漢方薬
女神散(にょしんさん)
加味逍遥散(かみしょうようさん)
●動脈硬化を伴うタイプ
特徴
動脈硬化を伴い、のぼせや耳鳴り頭重があることも。
顔色が悪く、睡眠の質もよくない。
方針
「血(けつ)」の停滞を除き、血液循環を改善します。
適した漢方薬
七物降下湯(しちもつこうかとう)
温清飲(うんせいいん)